山梨でぶどうを専門に栽培し、全国へお届けしている農家です。 こちらのブログでは、やまのかみファームの栽培の様子や、ぶどうのお得な情報などをご紹介します。

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      2025/10/13

【小規模農家が気になる農業製品5選】幕張メッセで開催の「農業week」に行ってきました!

農業week 幕張メッセの会場写真

日本最大規模の農業展示会「農業week」、
最新農業技術や製品にワクワク♪

こんにちは、やまのかみファームです。

先日、幕張メッセで開催された『農業week』を見に行ってきました。

今回は、その感想や気になった農業製品などをご紹介します。

1.農業weekとは?

「農業week」とは、日本最大級の農業・畜産展示会です。

2025年10月1日~3日まで、3日間の開催でした。

最新の農業資材・機械・スマート農業技術などを一度に体験できる大規模イベントで、
肥料や梱包材などの基礎資材から、農業ロボットやドローンといった最先端機器まで、幅広い製品が展示されていました。

出展企業はなんと、1,000社!

「肥料・土壌改良材」「作業用品」「作業服」「スマート農業」「自動化技術」「畜産」など、分野ごとにブースが設けられており、すべての展示をじっくり見るには、とても1日では回りきれないほどの規模です。

農業week 幕張メッセの会場写真

↑この規模の展示を2会場で開催

幕張メッセ開催の農業weekの会場図

↑会場案内図

セミナー会場内では講演が開かれており、私も1つだけ聞いてきました。

また、ラーメンやハンバーガー、お弁当などの出店もあり、お昼休憩ができるスペースも設けられていました。

2.今年で15周年の農業weekに、初めて行ってみた感想

今回、主人は病院で看護師の仕事があったので、私ひとりでの参加でした。
早朝に山梨を出発して幕張まで向かい、午前中に会場入り。

会場に入った瞬間、その広さと人の多さに圧倒されました。
みんな真剣に話を聞いたり、試作品を手に取ったり、カタログを持って歩き回ったりしていました。

私はまず、11時~12時に開催の講演をお目当てにセミナー会場へ急ぎました。

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講師:(株)たねをまく 代表取締役 高口 大樹 様

 

講師の高口さんは、このホームページ作りで大変お世話になった方で、今も困ったときにはサポートしてくださっています。

元学校の先生ということもあり、説明がとても分かりやすく引き込まれました。
他の方たちもメモを取ったり、うなずいたりしながら聴き入っていました。

沖縄のマンゴーが東京では〇万円の値が付くというお話の時に、「えぇ!?」と驚きの声を漏らしている方もいましたね。

講演の内容は、私にとっては大体がおさらいではありましたが、それでもとても濃い1時間でした。

講演後は講師の方との名刺交換会があり、長蛇の列ができていました。

私は高口さんとはオンラインでしかお話したことがなかったので、名刺は持っていませんが列に並ぶことに。
短い時間でしたが直接お会いすることができて嬉しかったです。
やはり農家思いの、とても温かい方でした。

会場では他にもたくさんのセミナーが開かれていました。

来年は、主人と一緒にまた面白そうな講演を探して聞けたらいいなと思います。

 

その後は、せっかくなので全部のブースを回ろうと決意。
ぶどうに関係ないところはチラ見だけしながら、気になるゾーンを重点的にチェックしていきました。

結果的に5時間弱かけて会場をひとまわりできました。

帰ったら主人にも紹介したかったので、
あれもこれもとカタログをいただいているうちに重さで肩が凝り始め、、

週刊少年ジャンプを持ち歩いているようでしたね。笑

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ

↑カタログや梱包材のサンプル

 

展示の中には、試食を行っているところもありました。

私がいただいたのは、

・かぼちゃのジェラート

まったり濃厚な口当たりで美味しかったです❤
自分の畑で採れた果物や野菜をジェラートにできますよとのこと。
ぶどうのジェラート、憧れる✨

・生米粉バウムクーヘン

ふわっふわでした!おいしかった~✨

・白いさつまいも「きみまろこ」

すじが全くなく食べやすくて、味も甘かったです❤

幕張メッセ開催の農業weekでもらった試食のかぼちゃジェラート

↑かぼちゃのジェラート

3.小規模農家が特に気になった製品5選!

① 空冷ウェア

これまで夏場の作業対策として「空調ウェア」に注目していましたが、これは「汗の気化熱」を利用する仕組み。
そのため湿度が高い日本の夏では、十分に涼しさを感じにくいこともあるそうです。

それに比べこの「空冷ウェア」は、背中のポケットに保冷剤や凍らせたペットボトルを入れると、冷たい風が送られる仕組み。
湿度に関係なく涼しさを体感できる点がとても画期的でした。

実際に試着もさせていただきました。
よりによってこの日はハイネックの長袖だったのですが、、

首元と脇の下の部分からひんやりとした風を感じられました。

長時間の着用で肩に負担がかからないかが気になるところですが。

来年の夏はこれ系で乗り切りたいですね!

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ 空冷ウェア

② 折りたたみワンタッチタイプ「RSコンテナー」

現在やまのかみファームで使用している従来型コンテナは、とにかくかさばります。収穫後の保管や運搬の際に置き場所を取るのが悩みの種でした。

展示されていたのは、折りたためるタイプ。使わない時はぺったんこにできるので、省スペース化に大きく貢献しそうです。

スライドできるのも嬉しい仕様。今後少しずつ入れ替えていきたいと思いました。

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ コンテナ

③ 葉面散布肥料「オルガミン」

こちらは知り合いの農家さんからもオススメされた肥料です。

今年は芽ぞろいが悪く、ジベ処理(種抜き処理)を数回に分けて行う必要がありました。
そのため非効率的で無駄な労力がかかってしまいました。

オルガミンを使えば、芽揃いがよくなったり、日持ち向上や脱粒軽減など、生育改善が期待できるとのこと。
今後導入していくつもりです。

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ オルガミン

④ 刈払機用アタッチメント「うね草取りまー」

これはInstagramで見て以来、とても気になっていました。

ぶどうの木の根元は、乗用の除草機では刈りづらく、いつも「立ちがんな」でせっせと草を刈っています。これが本当に腰と腕にくるんですよね…。

「うね草取りまー」は、姿勢が楽なうえ、刈った草を集める手間も省けるという、時短+負担軽減の優れもの

これは本気で導入を検討したい製品です。

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ うね草取りまー

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ うね草取りまー

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ うね草取りまー

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ うね草取りまー

⑤ ラジコン式エンジン草刈機

人が乗る必要がなく、リモコン操作で草を刈るタイプの草刈機。

刈払機や乗用除草機に比べ、体への負担や振動障害のリスクがないこと、飛び石や土ぼこりを浴びずに済むことなど、メリットがたくさん。
自動ロボットタイプは稼働中の盗難が心配ですが、ラジコン式ならその点も安心。

今の除草機が壊れたら、導入してみたいですね。

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ ラジコン式エンジン草刈機

4.その他注目した製品

農薬散布用ドローン

散布した農薬が体に直接かからないのは大きなメリット。

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ 農薬散布ドローン

後付け農機自動操縦システム

既存の農機を自動運転化できる時代に!
大規模農園はだいぶ時短になりますね。

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ 農機自動操縦システム

③ 自動追従運搬車

収穫時に地味に負担になるのが、コンテナを載せた台車の移動。
これは作業者に自動でついてきてくれる運搬車です。機械とはいえ、可愛いですよね^^

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ 自動追従運搬車

④ ワイン用ぶどう収穫ロボット

房を切り取り、コンテナに入れるところまで自動で行うロボット。
大規模農園向けではありますが、ぶどう農家としては夢のような機械でした。すごい!

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ ワイン用ぶどう収穫ロボット

⑤ 果実にやさしい容器「ゆりかーご」

これはぶどうにも使えるらしく、特にデリケートなピオーネには良さそうです。
実際に触らせてもらいましたが、とてもソフトな感触でした。

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ ゆりかーご

⑥ 生分解性マルチシート「NINJAマルチ」

土にすき込むことで、微生物により分解されるため、回収不要の便利なマルチシート。

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ 生分解マルチシート

⑦ ワンタッチ梱包材「PAN CAP」

梱包作業を効率化できるアイデア商品。

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ ワンタッチ梱包材

幕張メッセ開催の農業weekでもらったカタログ ワンタッチ梱包材

 

などなど、面白い製品がたくさん並んでいてワクワクしました♪

5.まとめ

今回初めて「農業week」に参加してみて、農業の世界がどんどん進化していることを肌で実感しました。
小規模農家として、すぐにすべてを導入するのは難しいですが、「こういう選択肢がある」という知識を持つだけでも大きな収穫です。

これからも農作業の効率化や安全性向上のために、少しずつ取り入れられるものを探していきたいと思います。

6.おまけ

農業weekを17時まで堪能した後は、船橋駅へ。

事務職員時代に同じ学校だった方々と3年半ぶりに再会、焼肉屋でたらふく食べて飲んできました♪
ぶどうの話やそれぞれが勤務している学校の話、昔話などに花が咲き、とても楽しい時間でした^^

終電まで時間が空いたので、後輩ちゃんと初めて一緒にカラオケへ♪
30分だけでしたが、めちゃくちゃ上手で痺れました!

とっても充実した1日でした♡

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